Smoozを作った理由(1)

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明けましておめでとうございます。

Smoozを9月26日にローンチしてから約3ヶ月が経ちました。TechCrunch西村さんの記事とAppStoreのトップフィーチャーで素晴らしいスタートダッシュが切れ、年末にはApp Store Best of 2016も頂くことができました。

ローンチ以来、沢山のユーザーさんからフィードバックを頂き、それに応えるべく、ここまでひた走ってきましたが、年始の静かな時間を活用して、「なぜSmoozを作ったのか」を改めて書き残しておきたいと思います。

ありがたくも、インタビュー記事を何度か掲載して頂きましたが、字数制限とかもあって、なかなか伝えきれない思いがあるんですよね。ここでは、制限を設けず、のんびりと書いていこうと思います。たぶん、三回シリーズぐらいになる見込みです。

情報を調べることは一番楽しいエンターテイメント

小学校の時に仲の良かった友達が三国志が好きだったのに影響されて、すさまじく三国志にハマった時期がありました。その年の誕生日プレゼントは、横山光輝の三国志60巻を買ってもらい、それが読み終わると原作の吉川英治の三国志を読み漁る日々。そして、実は自分が読んだ三国志は脚色されているのが分かり、三国時代の本を図書館で片っ端から読み、最後には中国の歴史自体に興味が広がり、陳舜臣の中国の歴史(7巻)を何度も読みました。

最初は三国志演技が描くドラマ性に惹かれたけど、中国の歴史を大きな視点で学んでみると、

・戦争を終わらせるために、民を思う指導者が武力によって国を統一させる
・集中した権力を持った王朝が代を経るごとに堕落していく
・臣民に不平不満がたまり、王朝がひっくり返って新しい王朝が生まれる(革命)

という全く同じプロセスが何度も繰り返されていることが分かってきます。人間って何て馬鹿なんだ・・・と。笑

そして、中学生ぐらいになって、政治・経済がある程度分かってくると、「あぁなるほど、君主制で何度も人類は同じ過ちを繰り返してきて、現代の共和制あるいは民主主義に繋がっているんだな」と考えたりするわけです。

別に三国志や中国の歴史ではなくても、何かを突き詰めて気が済むまで調べていくプロセスって異常に楽しいですよね。

もちろん、映画やアニメを見るのも楽しいけれど、そういった消費型のエンターテイメントと比較して、自分の知りたいことを調べていく行為は、もっと自分の人生全体に影響を与えるような、「深い楽しみ」を与えてくれる体験だなぁと感じました。

 

スマホ時代に衰退した、「調べる」エンターテイメント

そして、高校生の時に、インターネットの登場です。図書館に行くこと無く、自宅のパソコンでどんな情報でも際限なく調べることができるようになりました。ちょっと調べものをするつもりが、芋づる式にどんどん興味が広がって、いつの間にか数時間もパソコンの前に座っていた、という経験を多くの人がしたのではないでしょうか。当時は「ネットサーフィン」なんて呼ばれてましたけど、多分今は死語ですかね。笑

2007年、Steve Jobsによる衝撃的なiPhoneの発表と共に、モバイルSafariが登場。家の外でも、本格的なウェブ・ブラウジングをいつでもどこでもすることができるようになりました。

しかし、そこからブラウザーの進化は止まってしまいました。下の動画を見てみて下さい。あれから10年経った、現在のSafariのユーザー体験と比べても、ほとんど違いがありません。まぁ、それだけモバイルSafariが完成度の高いプロダクトだったと言うこともできるのですが。

Safariでは、ちょっと出先で知りたくなったことをサクッと調べるには何の不便も感じません。でも、そこから派生して広がる興味に沿って、どんどん調べ物を進めようと思うと、「うーーーーなんか面倒だから、あとでいいか」となってしまうんですよね。

スマホの本質は「短時間のスキマ時間」での利用にあるわけだから、それでいいのだ。それ以上の使い方をするならば、パソコンを使えばいいのだ。という考え方も勿論あるとは思います。

しかし、自分自身の生活を振り返った時に、すぐ手の届く範囲にMacBookがあったとしても、やっぱりスマホを触ってしまうんですよね。それは起動時間の問題かもしれないし、デスクに縛られずソファやベッドなど自由な場所で自由な体勢でデバイスを使いたいということかもしれない。とにかく、ここは無意識です。

Facebookの、スマホ利用者のうち、スマホ「しか」使わないユーザーが60%を超えた、という発表などを見ても、スマホとパソコンを使い分けるという使い方が消滅し、「全てをスマホでする」というスタイルの浸透が全世界でどんどん進んでいます。

自分の好きなことを興味が赴くままに調べるという行為は、最高のエンターテイメント。でも、現行のスマホブラウザは、自動販売機のようなインスタントな検索に特化されており、「芋づる検索」には最適されていない。この問題を解決したいと強く感じるようになりました。

続く。