20年以上進化が無かったブラウザのブックマークを進化させる

日頃から貯めているブックマークをもとに、ワンタッチで「まとめ記事」を作ることができる、『Smoozまとめ(β)』を本日リリースしました!

ブラウザのブックマーク機能(お気に入り機能)は、今も昔も、気に入ったページをフォルダに入れて貯めておくもの。これってNCSA Mosaic、あるいはNetscape Navigatorの時代から20年以上も何一つ進化していないのですよね。

スマホに特化して次世代ブラウザを作りたいと標榜しているSmoozとしては、今回の「Smoozまとめ」によって、20年ごしにブックマーク体験を革新していくのだ!という意気込みで開発を進めてきました。

ワンタッチでまとめページができる

使い方はかんたんです♪

①ブックマークをタグ付きで作る

 

 

 

 

 

 

②同じタグで5つ以上ブックマークが貯まると、「まとめを作りませんか?」と聞いてくれるので、「作成する」を選ぶ

③タイトルや説明文などを編集し、右上の「公開」を押す

④完成!

たったこれだけです。ちなみに今回作られたページは、コレ

ここ一週間ぐらいチームメンバーでドッグフーディングをしてきましたが、チームメンバーそれぞれの幅広い興味に沿って、さまざまなまとめが作られて、おもしろいことになっています。これまでに作られたまとめ一覧はトップページから見れます。

おもしろいなぁと思ったのは、普段あまりブックマークを作らないメンバーも、これはまとめで使えそうだからブックマークしておこう、みたいな行動が起きたこと。最近は「これはインスタ映えしそうだから撮っておこう。」みたいな行動がよく起きてますが、アウトプットがちゃんと定義されると行動が起きやすい、という側面もあるのかもしれません。

きっかけはひとつのブログ記事がバズったこと

この機能の着想は、私(代表の加藤)が書いた、このブログ記事がきっかけです。

当時は会社を設立した直後だったのですが、当然1つ1つの手続きが初めてなわけで、そのたびに沢山検索をして、情報を整理していきました。そして、ある時点から、「この情報ってほかの起業家にも絶対役に立つよね。」と思い、参考にしたURLと自分のコメントをセットにして、Evernoteのメモを残していくようにしました。

そして会社設立が一段落した時点で、これをまとめてブログとして公開したわけです。ちょっとマニアックな内容だったので、読む人いるかな?と思いつつ公開ボタンを押したのですが、瞬く間にソーシャルのシェアがつき、はてなブックマークは300近くつき、閲覧数もぐんぐん伸びていきました。

Evernoteでメモを付けたりするのは正直面倒でしたが、こうやって自分が公開したTIPSが多くの人に読まれて、役に立ったことはとても嬉しかったです。そして、もしこの「面倒」を解決し、調べたことを超簡単に発信に繋げられるようなツールがあれば、みんなの知識が爆発的にインターネットに溢れ出すのでは、と思ったわけです。

ブログ、Naverまとめを始めとしたまとめサービス、など無料で情報発信をする手段は豊富に用意されていますが、まだまだ情報発信の敷居の高さ・面倒さは解決しきれていません。私自身も、あ、これはブログで発信してみんなに教えてあげたいな、と10回思ったうち本当に筆を取るのは1回に満たないと思います。

そんな訳で、今回リリースした「Smoozまとめ」では、すでに紹介したように、「ヤル気」を振り絞らなくても簡単に発信ができるように工夫をしています。

ブラウザという情報収集・情報消化の中心にいるアプリケーションに、「発信」という行為がなめらかに繋がることによって、真のCGMを生むことができるのでは、と期待しています。

みなさんの好きな分野のまとめ、ぜひ作ってみてください。

僕達の思いもしないような、マニアックで面白いコンテンツが作成されるのを、チーム一同楽しみにしております!

 

 

 

 

 

Smoozを作った理由(1)

明けましておめでとうございます。

Smoozを9月26日にローンチしてから約3ヶ月が経ちました。TechCrunch西村さんの記事とAppStoreのトップフィーチャーで素晴らしいスタートダッシュが切れ、年末にはApp Store Best of 2016も頂くことができました。

ローンチ以来、沢山のユーザーさんからフィードバックを頂き、それに応えるべく、ここまでひた走ってきましたが、年始の静かな時間を活用して、「なぜSmoozを作ったのか」を改めて書き残しておきたいと思います。

ありがたくも、インタビュー記事を何度か掲載して頂きましたが、字数制限とかもあって、なかなか伝えきれない思いがあるんですよね。ここでは、制限を設けず、のんびりと書いていこうと思います。たぶん、三回シリーズぐらいになる見込みです。

情報を調べることは一番楽しいエンターテイメント

小学校の時に仲の良かった友達が三国志が好きだったのに影響されて、すさまじく三国志にハマった時期がありました。その年の誕生日プレゼントは、横山光輝の三国志60巻を買ってもらい、それが読み終わると原作の吉川英治の三国志を読み漁る日々。そして、実は自分が読んだ三国志は脚色されているのが分かり、三国時代の本を図書館で片っ端から読み、最後には中国の歴史自体に興味が広がり、陳舜臣の中国の歴史(7巻)を何度も読みました。

最初は三国志演技が描くドラマ性に惹かれたけど、中国の歴史を大きな視点で学んでみると、

・戦争を終わらせるために、民を思う指導者が武力によって国を統一させる
・集中した権力を持った王朝が代を経るごとに堕落していく
・臣民に不平不満がたまり、王朝がひっくり返って新しい王朝が生まれる(革命)

という全く同じプロセスが何度も繰り返されていることが分かってきます。人間って何て馬鹿なんだ・・・と。笑

そして、中学生ぐらいになって、政治・経済がある程度分かってくると、「あぁなるほど、君主制で何度も人類は同じ過ちを繰り返してきて、現代の共和制あるいは民主主義に繋がっているんだな」と考えたりするわけです。

別に三国志や中国の歴史ではなくても、何かを突き詰めて気が済むまで調べていくプロセスって異常に楽しいですよね。

もちろん、映画やアニメを見るのも楽しいけれど、そういった消費型のエンターテイメントと比較して、自分の知りたいことを調べていく行為は、もっと自分の人生全体に影響を与えるような、「深い楽しみ」を与えてくれる体験だなぁと感じました。

 

スマホ時代に衰退した、「調べる」エンターテイメント

そして、高校生の時に、インターネットの登場です。図書館に行くこと無く、自宅のパソコンでどんな情報でも際限なく調べることができるようになりました。ちょっと調べものをするつもりが、芋づる式にどんどん興味が広がって、いつの間にか数時間もパソコンの前に座っていた、という経験を多くの人がしたのではないでしょうか。当時は「ネットサーフィン」なんて呼ばれてましたけど、多分今は死語ですかね。笑

2007年、Steve Jobsによる衝撃的なiPhoneの発表と共に、モバイルSafariが登場。家の外でも、本格的なウェブ・ブラウジングをいつでもどこでもすることができるようになりました。

しかし、そこからブラウザーの進化は止まってしまいました。下の動画を見てみて下さい。あれから10年経った、現在のSafariのユーザー体験と比べても、ほとんど違いがありません。まぁ、それだけモバイルSafariが完成度の高いプロダクトだったと言うこともできるのですが。

Safariでは、ちょっと出先で知りたくなったことをサクッと調べるには何の不便も感じません。でも、そこから派生して広がる興味に沿って、どんどん調べ物を進めようと思うと、「うーーーーなんか面倒だから、あとでいいか」となってしまうんですよね。

スマホの本質は「短時間のスキマ時間」での利用にあるわけだから、それでいいのだ。それ以上の使い方をするならば、パソコンを使えばいいのだ。という考え方も勿論あるとは思います。

しかし、自分自身の生活を振り返った時に、すぐ手の届く範囲にMacBookがあったとしても、やっぱりスマホを触ってしまうんですよね。それは起動時間の問題かもしれないし、デスクに縛られずソファやベッドなど自由な場所で自由な体勢でデバイスを使いたいということかもしれない。とにかく、ここは無意識です。

Facebookの、スマホ利用者のうち、スマホ「しか」使わないユーザーが60%を超えた、という発表などを見ても、スマホとパソコンを使い分けるという使い方が消滅し、「全てをスマホでする」というスタイルの浸透が全世界でどんどん進んでいます。

自分の好きなことを興味が赴くままに調べるという行為は、最高のエンターテイメント。でも、現行のスマホブラウザは、自動販売機のようなインスタントな検索に特化されており、「芋づる検索」には最適されていない。この問題を解決したいと強く感じるようになりました。

続く。